「おっぱい番長」朝井麗華さん 乳トレで美しく健康に がん触診にも活用を


この記事を書いた人 外間 聡子

 バストを中心とした施術の的確さから「おっぱい番長」と呼ばれている経絡整体師・朝井麗華さんが10月に講演会のため来県する。主宰するサロンは、口コミで評判が広がり、タレントやモデルにも人気だ。バストケアの大切さと、心身ともに美しく健康になれるための秘訣(ひけつ)を聞いた。

 -なぜ、「バストケア」の重要性に気付いたのか?

 「サロンには肩凝りに悩む人がたくさん訪れる。頑張って首や肩をほぐしても改善せず、施術を追求する中で、肩凝りに悩む人の100パーセントは、大胸筋が固まっていることに気が付いた。大胸筋や肋間(ろっかん)筋(肋骨(ろっこつ)の筋肉)をほぐしていくうちに、肩凝りが解消するようになっていった。顔のくすみやたるみも激減するなど全身にいい結果が出てきた。首と肩、胸の凝りはセットのようなもの。体がほぐれていればバストにもボリュームが出てくる。逆にこわばっていると呼吸が浅くなって肌がくすみ、気持ちも暗くなる。バストは心と体のバロメーターなんですね」

 -見た目の変化もあったか?

 「女性のお客さまからは『バストに弾力が出た』『位置が上がった』『ウエストにくびれができた』などといったうれしい変化の声が寄せられた」

 -朝井さんが提唱する「乳トレ」の基本と効果は?

 「乳トレは筋肉の緊張を解き放ち、バストを本来の位置に戻し、ふっくら感を復活させるために、大胸筋や肋間筋、肩周りの筋肉に働き掛ける。1日5分続けると、美しいバストが育ってくる。呼吸筋とも呼ばれる肋間筋が柔らかくなれば、呼吸が深くなって酸素を取り込めるようになり新陳代謝が上がってくる。リンパや血液循環などの巡りも良くなる」

 -乳がんの早期発見にもつながると唱えている。

 「10年ほど前に、夫をがんで失った。夫は当時35歳。同時期友人は22歳のころ胃がんで亡くなった。自分の体験からがんに関しては、若いから自分は大丈夫という考え方を捨ててほしいと思っている。乳がんは、日本女性の14人に1人が患うといわれている。乳がんを見つけるために触診を勧められても、面倒だったり怖かったりする。でも、目的がきれいになるためにバストに触れるんだったら、できそうな気がする。日々、大胸筋や脇、肋間筋をほぐしたりしていれば、違和感や少しの変化にも気付きやすくなり、乳がんのしこりを発見するきっかけにもなる。乳トレを活用して無理なく、乳がんのセルフチェックをしてもらえたらと思う」

…………………………………………………………………………

 あさい・れいか 経絡整体師 「気・Reika」主宰。臨床検査業界をへて、アロマセラピーや東洋医学を学び、推拿(すいな)の素晴らしさに目覚める。ゴッドハンド的なテクニックが瞬く間に美容業界に広まり、ボディーにめりはりが生まれ、体の調子も良くなったと伝説のサロンとなっている。ボディーケアの方法は、著書「おっぱい番長の『乳トレ』」(講談社)に詳しい」

----------------------------

新報ホールで来月25日講演

 「朝井麗華講演会 美しく輝いて生きるための“乳トレ”」(琉球新報社主催)が、10月25日午後2時から那覇市泉崎の琉球新報ホールで開かれる。ピンクリボン応援月間の一環。バストに関心を持ち、美しく健康的に生きるための秘訣(ひけつ)が学べる内容。モデルを使い乳トレの実演があるほか、経絡整体師の知識を生かしたセルフテクニックを伝える。授乳やおむつ替えができる親子室も設けている。

 前売り券は2500円で、当日500円増し。プレイガイドは、琉球新報社(天久本社、泉崎ビル、中部支社、北部支社)、デパートリウボウ、コープあぷれ、ファミリーマート(イープラス)、ローソン(Lコード88522)、TSUTAYA那覇新都心店、球陽堂書房那覇メインプレイス店。問い合わせは琉球新報社営業局(電話)098(865)5200。