石垣島在住の常深哲也さんは、釣り好きな父の泰次さんの影響を受けて幼い頃から釣りが好き。10年前に「大物釣人」という釣りクラブの立ち上げにも参加し、これまで20キロのロウニンアジや13キロのアーラミーバイを釣り上げた実績がある。
4月上旬に用事で訪れた登野城漁港で、大物ロウニンアジが回遊しているのを発見。すぐに車に戻って大物仕掛けを投げ入れると、ヒットしたが違和感を感じたロウニンアジは餌を吐き出してしまった。
実はこの漁港、泰次さんも30年前に30キロのロウニンアジを釣り上げたポイント。「父親が釣り上げたより大物が釣りたい」と、親子で大物に挑戦したが、ヒットするのはサメばかりだった。
5月3日、朝はノーヒットで、午後4時半からカツオを餌に竿(さお)を出し、午後5時に釣り場から少し離れた時にヒット。竿が鬼曲がりしているではないか。近くにいた父親がフッキングを入れ、バトンタッチ。魚に違和感を与えないようにドラグをほぼフリーにしていたので、魚の動きに合わせてドラグを締めていくと、150メートル走って最初の走りが止まった。竿は6号なのでなかなか寄せることができず、途中から父親が肩入れしたりして応援。10分程度で足元に寄せたのは145センチ、42.82キロの大物で、父親の記録を抜いた貴重な1匹となった。
(おきなわ釣り王国社・仲栄真修)