フリッピン堅守、チームに勝利呼ぶ CS準々決勝第1戦 キングスが勝利


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キングス―秋田 第2クオーター、激しいディフェンスを仕掛けるキングスのコー・フリッピン(右)=13日、沖縄市の沖縄アリーナ(小川昌宏撮影)

 互角の展開だった第1クオーター(Q)から一転して、第2Qはキングスが攻守で秋田を抑え込んだ。引っ張ったのはコー・フリッピン。立て続けにスチールを決めて観客を沸かせ、チームを鼓舞した。

 第2Q立ち上がりに3点弾を決められ4点先行されたが、フリッピンが敵陣でボールを奪って自ら得点した。直後の守りでもスチールを決め同点シュートをもたらした。

 第3Qには秋田の速攻を最後まで追い掛けて、後ろから飛びかかるようなブロックショットを見舞った。判定はファウルでフリースローを与えたが、諦めない気迫のプレーがチームをさらにもり立てた。

 試合中の接触で一時ベンチに下がったが、第4Q途中からコートに立って得点するなど、勝利に大きく貢献した。「チームにエネルギーをもたらしたいと思った」とプレーを振り返り、勝利を喜んだ。

 (謝花史哲)


 プロバスケットボールBリーグ1部の年間王者を決めるチャンピオンシップ(CS)が13日、開幕した。2戦先勝方式で8チームがトーナメントを戦う。琉球ゴールデンキングス(西1位)は沖縄アリーナで秋田ノーザンハピネッツ(東5位、ワイルドカード)と準々決勝第1戦を行い、74―60で勝利した。キングスは第1クオーター(Q)にリードを許したが、第2Qにスチールを6本決めるなど鋭い守りから攻勢を仕掛けて逆転した。リードして迎えた第3Qは並里成を起点に攻めて主導権を握ったが、第4Qに入ると秋田の日本人選手が奮起して一時4点差まで詰められた。それでもキングスは的確な連係で得点を重ね、再びリードを広げた。強度の高い守備も維持しながらリバウンドも奪い、逆転を許さなかった。第2戦は14日午後6時5分から同会場で行う。キングスが勝利するとCS準決勝進出が決まる。
 

【B1チャンピオンシップ】
▽準々決勝第1戦(沖縄アリーナ、5680人)
キングス(西地区1位)1勝
 74―60(19―20,21―13,15―10,19―17)
秋  田(ワイルドカード)1敗

 【評】キングスは秋田から19個のターンオーバーを奪うなど最後まで堅守を貫いた。第1クオーターに秋田のスクリーンを使った攻撃に苦しみ、相手の守備を崩せず得点も伸び悩んだ。それでも守りの強度を落とさず、リバウンドでも競り勝って白星を引き寄せた。