陸自と米海兵隊、連携強化で一致 四軍調整官と防衛相が会談


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岸信夫防衛相(右)を訪ねるジェームズ・ビアマン在沖米四軍調整官=17日、防衛省

 【東京】在沖米軍トップの四軍調整官を兼務する第3海兵遠征軍司令官のジェームズ・ビアマン中将は17日、防衛省を訪れ、岸信夫防衛相と会談した。2021年11月の就任後、防衛省を訪れるのは初めて。防衛省によると、米海兵隊と陸上自衛隊の連携強化を進めることで一致した。地元の理解を得る重要性についても共通認識を確認した。

 面談は冒頭のみ公開で、約20分間。ビアマン中将は「米軍と自衛隊が一緒にいることが、脅威に対する抑止力になる。私たちは全てに対処できるよう作戦を遂行する必要があるが、同時に日本や沖縄の人々に敬意を示し、影響を最小限にする」と話した。

 岸防衛相は「わが国を取り巻く安全保障環境が厳しさを増す中で、陸自と海兵隊の協力はこれまでになく重要となっている。日米同盟の抑止力強化に共に取り組んでいくことを期待する」と語った。吉田圭秀陸上幕僚長も同席した。

(明真南斗)