沖縄県内、4月の倒産は4件 コロナ関連は2件 帝国データバンク発表


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 帝国データバンク沖縄支店は17日、4月の県内の倒産は4件、負債総額は5億6300万円だったと発表した。今年1~4月の累計は14件36億3400万円で、前年同期比(10件21億5100万円)で増加している。2021年度は06年度以降過去最少の倒産件数となったが、新型コロナウイルスの影響やウクライナ情勢による原材料高が続き、担当者は「(今後)増加に転じる可能性はある」と話している。

 4件のうち、韓国人向けの旅行会社「ハンスアドベンチャー」(那覇市、負債総額1億9千万円)と紅芋ペースト加工のコーラル・ベジタブル(宮古島市、同1億6千万円)がコロナ関連倒産だった。

 県内企業を対象とした4月の景気動向調査では、景況感を示す景気DI(業況判断指数)が前月から2・1ポイント改善の40・5となった。40を超えるのは昨年12月以来4カ月ぶりで、先行きにも期待感が表れた。一方で、円安などを背景に、原材料費上昇を価格に転嫁できない状況が続き、利益率への影響も確認され始めている。

(當山幸都)