沖縄税関50周年 貿易の歩み解説 宜野湾で記念講演会


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沖縄の歴史や貿易の歩みを説明する神例高章沖縄地区税関長=20日、宜野湾市の沖縄コンベンションセンター

 沖縄地区税関は今年で設立50周年を迎え、宜野湾市の沖縄コンベンションセンターで20日、記念講演会を開催した。

 1872(明治5)年に政府は全国の運上所を「税関」と呼称を統一。1951年には琉球政府によって「琉球税関」が設置された。沖縄の日本復帰に伴い72年、沖縄地区税関が設立された。

 講演会で神例高章沖縄地区税関長は、琉球王府の朝貢貿易など、沖縄の歴史や貿易の歩みを解説した。

 県の国際物流拠点産業集積計画で定められた、産業集積地域の優遇措置なども併せて紹介し、保税地域や保税展示場などを活用した今後の取り組みにも言及した。

 また、同じく設立50周年を迎えた第11管区海上保安本部の一條正浩本部長が招かれ、特別講演も行われた。一條本部長は11管と同税関が取り組んだ水際対策や合同捜査の事例を紹介し、関係機関の連携をアピールした。

 また、尖閣諸島周辺海域における領海警備に触れ、中国船との緊迫した情勢などを講演した。