「ポーポー」にタコスやローストビーフ! オリジナルメニューが好評 小さなキッチンRepos 沖縄・南城市


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タコスやローストビーフなどのポーポーのメニューを考えた「小さなキッチンRepos」の前門美香さん(左)と神谷諒斗さん=南城市玉城中山の同店

 【南城】沖縄県南城市玉城中山の高台にあるカフェで、サルサソースがかかったタコス風など、ランチで食べる黒糖味のポーポーのメニューが話題だ。店の名前は、小さなキッチンRepos(ルポ)。「ルポ」はフランス語で「癒やし」を意味する。輝く海と奥武島を見下ろし、畑が広がる景色の中でオリジナルのポーポー料理を楽しむことができる。訪れた客は「黒糖の甘味とタコスの辛味が調和した絶妙なおいしさ」と語る。

 同店は昨年12月にオープン。糸満市摩文仁出身の前門美香さん(48)と息子の神谷諒斗さん(24)が切り盛りする。県産黒糖を使った軽食を作りたいと黒糖味のポーポーに着目した。前門さんは以前、糸満市内の鮮魚店に勤めていた。「魚介類などを使った総菜を考えて販売していた。オリジナルのメニューを考えるのは得意だった」という。

 商品には店名の「ルポ」と掛け合わせて「ルポーポー」と名付け、このほど特許を取得。タコスやローストビーフ、韓国グルメのヤンニョムチキンなどがある。果物が入った「スイーツポーポー」もある。食材は、地元玉城の農家が育てた野菜などを使用する。

 地元の人からは親しみを込めて「ポーポーヤー」と呼ばれている同店。前門さんは「お客さんの心や体を癒やせる店にしたい。友人や家族と一緒におしゃべりしながら、楽しめるポーポーヤーにしたい」と笑顔で語った。

 「ルポーポー」はスープ、ドリンク付きのセットで900円、テイクアウトは600円。営業時間は午前11時~午後6時。火曜日定休。南城市玉城中山157。問い合わせは(電話)080(8392)5809。

(金城実倫)