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人口増、経済発展も目覚ましく 豊見城市、市制施行20年<けいざい風水>


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 豊見城市は2022年4月に市制施行20周年を迎えました。

 豊見城村から市へと移行して以来、目覚ましい発展を遂げています。人口推移では、近郊の那覇市を中心とした都市圏域の拡大により豊見城市にも各地で住宅団地の建設や宅地開発が進み、人口が大幅に増加しました。県統計課の発表によれば市人口は02年の5万1480人が20年には6万2612人となり、市制当初の約1・25倍に増加しています。県全体の増加率が同年比で1・09倍であったことに比べ、顕著に増加しています。

 また経済面において、市内幹線道路の整備や豊崎地区などの大型開発、瀬長島の再開発など積極的な都市開発による企業誘致が進み、経済発展も目覚ましいものがあります。

 経済活動別市町村内総生産(実数)は、02年当時に約929億円だった総生産額が、18年には約1540億円と約1・65倍の急成長を遂げています。産業別構成比でみるとサービス業を中心とした第3次産業の構成比が当初の77%から82%まで増加しております。

 これは、先の都市開発に加え、豊見城市の立地が空港や高速道路インターチェンジにも近いことで、県全体の観光需要増加に伴い観光関連サービスや物流・運輸などが増加したものと思われます。

 このように著しい発展を遂げている豊見城市は、今後も市の政策展開の基軸である「子どもを産み育てやすいまち」「誰もが安心して暮せるまち」「地の利を活かして持続的に発展するまち」を軸に、さらなる発展が期待できます。

(沖縄銀行豊見城支店支店長 新本宗輝)