沖縄SVが1回戦突破 格上のJ3今治を圧倒 サッカー天皇杯


社会
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 サッカーの第102回天皇杯全日本選手権(日本サッカー協会、Jリーグ主催、共同通信社、NHK共催)は21日、愛媛県松山市のニンジニアスタジアムなどで1回戦9試合が行われた。県代表の沖縄SVはFC今治(愛媛代表)に4―1で逆転勝ちした。

 前半は昨季までFC琉球に所属していた中川風希(かざき)に先制され0―1で折り返した。後半は山田雄太が2得点、儀保幸英、安在和樹が得点を重ね点差を付けた。FC今治はJ3所属で元日本代表監督の岡田武史氏が会長を務めている。

 天皇杯は監督兼選手の登録は認められておらず、髙原は選手で登録し、コーチの前田俊介が監督登録で指揮を執る形となった。

 2回戦は6月1日午後7時から福岡県のベスト電器スタジアムでJ1のアビスパ福岡と対戦する。
 

▽1回戦
沖縄SV(沖縄)
 4―1(0―1,4―0)
今治(愛媛)
▽得点者【沖】山田2、儀保、安在【今】中川

 【評】沖縄SVがセットプレーを生かして逆転勝ち。0―1の後半10分、FKから山田が頭で決めて追い付くと、同15分の儀保の勝ち越しゴールなど、立て続けに得点した。今治は決定力を欠き、前半ロスタイムの中川の1点にとどまった。


光るセットプレー次々得点 格上のJ3今治を圧倒

 沖縄SVが1回戦でJ3のFC今治を撃破した。元日本代表監督の岡田武史が一からつくり上げてきたチームを退けた。0―1のビハインドで迎えた後半、セットプレーから次々と得点を決め、最終的に4得点と引き離した。

 2得点を挙げたFW山田雄太は「試合の入りから引かずに、つなぐところはつなぐという自分たちの求めているサッカーができた。試合を通してそこは圧倒できた」と胸を張る。

 MF安在和樹は「左上を狙い、ブレ球だったけどイメージ通りだった」とフリーキックから3点目を押し込んだ。「普段(リーグ戦では)戦わない強度のある相手で、すごく楽しかった。前半からいい形はつくれていたが最後のフィニッシュができていなかった。後半は修正して結果に結びついた」と振り返った。

 前田俊介コーチが監督として指揮を執った。代表兼選手の髙原直泰は「とにかく沖縄の代表としていい結果を出して、いい報告できるように準備していきたい」とJ1アビスパ福岡との2回戦を見据えた。

(大城三太)