空手道の第18回県少年少女選手権大会第1日は21日、県立武道館アリーナで小学校学年別男女形が行われた。形6年女子は上田楓乃(久松小)が26・02点で優勝し、同男子は島袋琉心(山内小)が25・60点で頂点に立った。上田は大会が中止になった2020年を除いて、小1から連続で優勝しており、今大会で5連覇を達成した。
各学年の上位2人は8月10、11日に東京都の武蔵の森総合スポーツプラザで開催される第22回全日本少年少女空手道選手権大会に派遣される。
圧倒的強さで5連覇 上田楓乃
5連覇をかけた女子6年形の上田楓乃(久松小)は切れのある力強い演武を見せ、圧倒的な強さを示した。得点を競うベスト4順位決定戦では1人、26点台に乗せて頂点に立った。
新型コロナウイルスの影響で大会が中止になった2020年を除き、1年生から6年生まで毎年優勝してきた。連覇をかけた今大会に「プレッシャーはあった」。緊張をほぐしたのは「優勝より自分のベストを尽くすこと」という父の言葉だ。鍛錬を重ねてきた自分を信じて挑んだ。
優勝をかけたメダルマッチで選んだのはニーパイポ。スピード感ある形を得意とする上田が、今大会のために磨いてきた形だ。練習の成果を発揮し、勢いがありながらも、ぶれのない演武を披露して他の選手と差をつけた。
優勝を喜ぶ一方、「回転がぶれるのを恐れて守りに入ってしまった。全国大会までに鍛えたい」と既に次を見据えている。「離島からでも全国一になれるんだというところを見せたい」と力を込めた。
(赤嶺玲子)
気迫の演技で躍進 島袋琉心
男子6年形は島袋琉心(山内小)が躍動感あふれる演武を披露し頂点に立った。昨年3位からの躍進に「絶対に全国大会に行くと気合を入れて挑んだ。優勝できてうれしい」と喜びをかみしめた。
東京五輪金メダリストの喜友名諒の道場で鍛錬を積んでいる。喜友名に憧れ、自身も世界一を目指す。「どれだけ練習したら先生のようになれるのか」。一歩でも近づくためにひたすら練習に取り組んでいる。大会前には喜友名から「何も考えず暴れてこい」と背を押された。メダルマッチは昨年と同じクルルンファを披露した。「去年は手足の動きの一致が課題と言われた。今年は十分に仕上げて挑めた」と胸を張る。
一方、点数が思ったより上がらなかったことには悔しさも。「全国は強い相手ばかりだ。弱気にならず、自分らしく挑む」と意気込んだ。
(赤嶺玲子)