【南大東】南大東村の仲田建匠村長(63)は24日、6月の同村長選に出馬せず、今期限りで引退すると表明した。仲田氏は副村長の新垣利治氏(57)を後継に指名した。新垣氏は本紙取材に対し、村長選に出馬する意向を示した。
仲田氏は現在、4期目であることを踏まえ「多選は好ましくない」との理由で勇退を決めた。2006年の村長就任後、村の基幹作物のサトウキビを土台にした産業振興と雇用創出、若者の定住促進や観光の活性化などに取り組んできた。任期は6月30日まで。
新垣氏は本紙の取材に「農業用地の基盤整備を進め、農業用水の確保にスピード感を持って取り組みたい。観光面でも年間1万人の誘客を目指す。一生懸命、島のために頑張っていきたい」と述べた。
6月19日投開票の村長選を巡っては、これまでに新垣氏以外に出馬の動きはない。
仲田氏は1959年1月25日生まれ。村在所出身。沖縄水産高卒。村議、JAおきなわ南大東支店長を経て、2002~06年まで村助役。06年に村長に初当選した。
新垣氏は1964年8月23日生まれ。村在所出身。九州共立大中退。89年に村役場に採用され、2011年4月に総務課長に就任。18年10月から現職。
(照屋大哲)