1万4475語の読谷しまくとぅばが単語データベースに 村史編集室がHPで公開


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
「読谷村しまくとぅば単語帳」をアピールする同村教育委員会読谷村史編集室の職員ら=18日、読谷村の村史編集室

 【読谷】読谷村教育委員会文化振興課の村史編集室はこのほど、沖縄振興一括交付金による沖縄語(しまくとぅば)保存継承事業の一環で単語データベース「読谷村しまくとぅば単語帳」をホームページに公開した。2018~20年度に村内の各字を調査し、1万4475語を公開している。

 同単語帳は調べたい語句に関するキーワードを検索することで、手軽にしまくとぅばを学ぶことができる。単語ごとに意味や用例、民俗に関するメモが閲覧できる。また、地域のしまくとぅば話者から録音した音声も一部収録した。今後も随時追加する。

 読谷村史編集室によると、調査年や目的などが異なる7つの資料からデータベースを作成したことで、さまざまな分野の単語が集まった。

 中には主な調査対象者が明治生まれの資料もあり、現在は使用されなくなった言葉や民俗事象もまとめたという。また、字ごとに同一の単語でも活用に違いがあるとして、村史編集室が別に公開している「読谷村しまくとぅばマップ」と併用することで楽しみ方が広がるとした。

 村史編集室の松熊加奈子さんは「携帯があればいつでもどこでも調べることができ、祖父母などしまくとぅば話者との会話にも活用できる。楽しみながら使ってほしい」と呼び掛けた。
 (名嘉一心)