「たくさんの思い出残したい」 宜野湾区老人クラブ、創立55周年の記念誌発行へ準備


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記念誌発起人の宮城政一さん(左)と編集委員長の金城仁清さん(右)、副委員長の松本清京さん

 【宜野湾】宜野湾区老人クラブが、創立55周年の記念誌発刊に向けて準備を進めている。多種多様なサークル活動で、市内でも屈指のにぎやかさがある同クラブ初の記念誌とあって、歴代会員らから集まった写真は3500点にも及ぶ。編集委員の金城仁清委員長(78)は「頑張ってまとめているので、期待して待っててほしい」と話す。今年中の発刊を目指している。

 当初は50周年で考えていたものの、行事などに追われ、手が回らなかったという。区老人クラブ相談役の宮城政一さん(78)が周囲からの「記念誌をどうしても残したい」との声を受け、写真や資料などの収集に奔走。2年ほど前から歴代自治会長宅などを回り、記録写真600点余りを集めた。

 21年には老人クラブで記念誌編集委員会を発足させ、編集活動が広がった。「亡くなっている方ももちろんいらっしゃるので、収集は苦労しました」と宮城さん。その労をねぎらうように、金城編集委員長と松本清京副委員長(73)がうなずく。

 記念誌への期待の表れからか、編集委員会発足後は、歴代会員から次々と資料が寄せられた。老人クラブでの旅行や行事の写真、短歌、歴代自治会長からの寄稿など充実の内容となっているという。紙面デザインをする松本さんは「たくさん思い出を残してあげたいので、予定よりもページ数は増えています」と笑う。

 発起人の宮城さんは「活動記録を残したいという思いと、活動内容を知ってもらいたいという広報の両面があるので、ぜひ出来上がった時は手に取ってほしい」と語った。
 (新垣若菜)