キングスに「レイ」でエール 日本一へ願い込め贈る 沖縄市・コザ商店街連合会


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レイを首にかけ、満面の笑顔のクーリー選手のスマホ写真を見入る平良みどりさん=23日、沖縄市一番街の店舗「ラ・セーヌ」

 【沖縄】悲願の日本一を目指している琉球ゴールデンキングスの選手らにその願いを込めて首飾りのレイを贈った沖縄市のコザ商店街連合会(仲程誠会長)に今月中旬、レイをかけた3選手のお礼の写真がスマートフォンに届き、関係者を感激させている。

 レイの発案者は一番街に沖縄ムームーの店「ラ・セーヌ」を構える平良みどりさん(55)。「レイでエールを送りたい」との提案にキングスを商店街挙げて応援している同連合会の親川雅矢事務局長も賛同。平良さんは特技を生かし今年1月からレイ作りに着手した。

 「勇敢」の花言葉があるアダン葉で作った小玉と黄色の花リボンの組み合わせで1~1・2メートルのレイをキングスの選手とスタッフ24人分を作った。それに事務局が会員から集めた名刺大の応援メッセージ223人分を取り付け、12日に球団本部に届けた。自身がつづったメッセージはキングスの合言葉「団結の力」を示す「WE ARE ONE WE ARE KINGS」。

 スマートフォン写真には首飾りのレイをかけたジャック・クーリー、ドウェイン・エバンス、小寺ハミルトンゲイリーの3選手がそれぞれ満面の笑顔で写っていた。

 連合会の熱い思いが伝わったかのように14、15日のチャンピオンシップ(CS)準々決勝戦で秋田ノーザンハピネッツを撃破。22、23日のCS準決勝戦では同地区の島根スサノオマジックを激闘の末に退け、初の決勝進出を決めた。

 3選手の写真の転送を受けた平良さんは大喜び。4試合とも仕事の都合で沖縄アリーナでの観戦はかなわなかったが「テレビ観戦で声援を送った。会場の大応援はもちろん、レイに込めた商店街の熱い思いも少しは後押しになったのでは。あとはリーグ優勝のみだ」と胸を高ぶらせていた。
 (岸本健通信員)