県内来春卒業生の就職活動 8割、3月前に開始


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 就職情報サイト「アグレ新卒」を企画・運営する求人おきなわ(那覇市、山城正文社長)は25日、2023年春に卒業予定の大学生、専門・専修学校生を対象に実施した就職活動調査の結果を発表し、回答した学生の83・1%が今年2月末までに就職活動を始めていたことが分かった。22年卒業生との比較では8・6ポイントの上昇。会社説明会などの広報活動は3月に解禁されるため、学生の就職活動開始時期の早期化がうかがえる。

 就活開始時期で最も多かったのが「22年1月以前」の67・4%。2月以降は一気に減少する。

 就活終了時期については、内定が解禁となる10月が22・1%と最多で、11月以降から10%以下に下降する。22年卒の最多も10月(23・0%)だが、12月が17・1%と2番目に多く、今回の調査では内定解禁までに活動を終えたい学生の意向が読み取れる。

 就活で活用したいツールとして、ウェブによる視聴型、ライブ型説明会が1、2位。一方で「企業の動画配信(ユーチューブ)」が前年5位から3位、「企業のSNS配信」は同8位から4位にランクアップしており、就活でもデジタル化の波が押し寄せている。

 求人沖縄営業部の伊計紫穂次長は「肌感覚で合同説明会への参加者が減っている。企業や学生が積極的にオンラインを活用するようになり、就職活動も多様化している」と指摘した。

 調査は今年3~4月に実施し、343人の有効回答を基に分析している。
 (小波津智也)