11月に着工する首里城の復元工事に向け、県や関係自治体などで組織する令和首里城復興イベント実行委員会(委員長・玉城デニー知事)の第2回会合が27日、県庁で開かれた。工事の始まりと完成祈願を目的に10月29日~11月3日に開催する行事「木曳式(こびきしき)」など、一連のイベントをライブ配信し、首里城復興の思いを国内外に広く発信していくことを確認した。
一般公募したイベントタイトルも発表され、新免弘樹さん=東京都=の「いざ首里城 令和の木曳式~王国の伝統が、令和によみがえる。」に決まった。ロゴマークは、ふるやともあきさん=東京都=の作品が選ばれ、首里城を象徴するべんがら色に、年輪をモチーフにしたデザインを組み合わせた。
木曳式は琉球王国時代に首里城の建設木材を搬入する際に行われた祭事。
今回は正殿工事に使われる御材木を自動車に乗せて、調達先の国頭村から首里城公園まで運ぶパレードや、神木を運びながら練り歩く「木遣(きやり)」の儀式を行う。
(当銘千絵)