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【糸満】糸満市真栄里の旧南部病院の跡地利用を巡り、糸満市は27日、議員説明会を開き、社会福祉機能の集約や企業誘致への意向を示した。開発主体の糸満市土地開発公社が25日に開いた理事会では調査設計、建物取得など1億8千万円の予算案が可決され、26日に公社は市から承認を得た。今月中に建物を所有する友愛会と譲渡契約を結び、地主の県と土地交渉を進めたい考え。
開発は病院跡地に隣接する市有地を含む約7・2ヘクタールで予定している。このうち約2・75ヘクタールで企業誘致を進め、残りは市民ふれあいセンターゾーンや多目的運動場ゾーンとして、老朽化した社会福祉センターの建て替えや運動場の再整備などを検討している。2022年度に建物と土地を取得できれば、24年度から土地造成を開始する予定。
旧南部病院跡地は20年に同院が豊見城市の豊見城中央病院に機能移転した後、手つかずのままになっていた。
當銘真栄市長は「(真栄里地区は)市にとって重要な場所になる。企業誘致については、今の社会情勢に合ったようなもので柔軟に対応したい」と語った。
(比嘉璃子)