琉球新報社 
【沖縄】沖縄市ミュージックタウン音市場１階広場で１５日、日本復帰５０周年記念の音楽イベントが開催された。
正午前から夕方まで６時間にも及ぶイベントながら入場は無料。沖縄民謡からジャズ、シャンソン、ポップス、ハードロックなど多彩なジャンルをグループとソロを合わせて１０組がステージに登場し、トークを交えながら熱演。軽快なメロディーには会場から手拍子が起こるなどホットな雰囲気に包まれた。
フィナーレは本紙１５日付復帰５０年特別号に掲載された「読者が選ぶ１９７２年以降のベストソング」で、２位に選ばれた「島唄」（ＴＨＥ ＢＯＯＭ）を出演者全員で会場を巻き込んで熱唱した。出演グループのファンで浦添市から娘と応援に駆け付けたという運天深恵（えみ）さん（４０）は「幅広いジャンルが聞けて楽しい一日になった」と喜んでいた。
無料イベントの企画者はステージにも立ったヤンママさん（４８）。自身、病気を患いながらＦＭ局オキラジ（沖縄市）で毎週水曜日に音楽番組を担当。その縁で多くの音楽関係者と知り合い「音楽で沖縄をもっと元気にしたい。闘病生活を送る人たちにも応援を送りたい」との思いがきっかけ。
さらにロシアのウクライナ侵攻に心を痛め「平和の世だからこそできる。手弁当で県内各地のバンドや歌い手が協力してくれている。出演者の活動の場の広がりを後押ししたい」と感謝していた。
先月から月１回開催、同音市場で６月１２日、７月１７日、８月７日の開催が決まっている。問い合わせは（電話）０８０（１７５３）５５５３（ヤンママ）。
（岸本健通信員）
