佐喜真氏「適切な時期に発表」 辺野古移設の是非 沖縄県知事選


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記者団に答える佐喜真淳氏=28日、那覇市内

 9月11日投開票の県知事選への擁立が決まった佐喜真淳前宜野湾市長は28日、米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設への考えについて、記者団に「基本的に日米安保は容認しており、普天間飛行場を一日も早く返還することに重きを置いている。政策を練り直しながら適切な時期に発表したい」と答えた。佐喜真氏は今後、改めて正式に出馬表明する考え。

 2018年の知事選で、佐喜真氏は31万6458票を集めたが、玉城デニー知事に約8万票差を付けられて敗れた。

 玉城氏に再び挑むこととなる佐喜真氏は「参院選もあるので情勢を分析しながら、しっかり歩き回り、県民に寄り添い選挙戦を展開していく」と雪辱を期した。

 佐喜真氏を擁立する自民党県連の中川京貴会長は、記者団に「開かれた選考をしながら、本当に県知事にふさわしいのは誰か、おのおのが肌で感じたと思う」と語った。

 県連は今後、佐喜真氏擁立を党本部に正式に申請し、公明党などとの協力体制の整備も急ぐ。

 中川氏は「参院選で勝ち、勢いをもって知事選に臨む。基地問題も避けて通れないが、冷え込んだ経済をどう立て直すかがポイントになる」と指摘した。

(當山幸都)