宮古島、突風で建物全壊 1時間120ミリの大雨と冠水


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突風で全壊したトレーラーハウス=28日午前10時過ぎ、宮古島市平良荷川取

 【宮古島】沖縄県宮古島市平良荷川取で28日朝、突風が発生し、トレーラーハウスが全壊するなどの被害が出た。梅雨前線の影響を受けて大気が不安定な状態となり、1時間に120ミリ以上の大雨も降り、市内の道路が冠水した。市内全域で一時1万戸以上が停電した。

 宮古島地方気象台によると、突風は同市の荷川取と西仲宗根付近で発生した。宮古島市消防本部によると突風でトレーラーハウス2棟がそれぞれ全壊、半壊したほか、ゴルフ練習場のネットを支える柱が倒壊した。

 気象庁は28日午前5時45分、宮古島地方に大雨警報を発令した。同日午前7時には同市伊良部付近で120ミリ以上、同市平良付近で約120ミリの記録的短時間大雨情報を発表した。

 同庁によると、下地島の観測地点では、午前6時37分までの1時間に113ミリの降水量を観測し、5月の最高値を更新した。大雨の影響で、道路冠水や車両水没などの被害が出た。(佐野真慈)