ワクチン2.2万回分を破棄へ 那覇市接種進まず、使用期限迎える


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 那覇市がモデルナ製の新型コロナウイルスワクチンを使い切れず、25日に使用期限を迎えた約2万2千回分を今後廃棄することが分かった。市によると、3回目接種を受ける人が少ないことに加え、モデルナ製の不人気が余る要因だという。3回目の接種率は25日現在、44%にとどまっている。

 市によると、万単位の廃棄が出るのは今回が初めて。供給量は6対4ほどの割合でモデルナ製が多いが、使用量は8対2ほどの割合でファイザー製が多いという。市は副反応や過去の異物混入問題への不安などがモデルナ不人気の要因とみている。高齢者の接種は進んでいるが、個別接種でファイザー製を使う人が多いという。

 市は4回目接種では当面、モデルナ製を入荷せず、3回目接種用の在庫を回す。接種率の進んでいない若い層にも接種を呼び掛けている。

 3回目接種の集団接種ではファイザー製を使う1会場は5月末で終了し、6月以降はモデルナ製を使う2会場のみとなる。 

(伊佐尚記)