キングス クーリー、体張り大暴れ 宇都宮の守備くぐり17得点16リバウンド BリーグCS決勝 第1戦


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キングス―宇都宮 ダブルダブルで躍動したジャック・クーリー(手前左)=28日、東京体育館

 キングスの大黒柱、ジャック・クーリーがゴール下で暴れ回った。奪った攻撃リバウンドは7本に上り、2次攻撃から得点を重ねた。強度の高い守備に加えて、クーリーが空中戦を制して主導権を渡さなかった。

 島根との準決勝は警戒されたこともあり、2試合でリバウンド総数5本と見せ場をつくれなかった。しかし決勝では宇都宮の激しい守備をかいくぐった。ゴール下へアタックするドウェイン・エバンスやコー・フリッピンらとの連係もさえ、ポジション取りがはまった。スクリーンをかけることで味方を援護し、リバウンドを奪うなど体を張ったプレーでチームをけん引した。最終的にチーム最多の17得点、リバウンドは16本まで積み上げ、2部門で2桁の「ダブルダブル」を記録した。

 初戦は落としたが「宇都宮と同じ激しさ、強度で戦っていたと思う」と振り返った。「数字的には最悪の状態だが、チームとして次の2試合で勝利することができると思っている」。落胆の色は見せず、しっかり前を見据えた。次戦はより激しく、闘志を前面にぶつける覚悟だ。

(謝花史哲)