授業で条例案作り「政治を身近に」 仲井真中教諭が講演 なはーと


社会
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全国の地方議員らに条例作りの授業の取り組みについて話す仲井真中学校の伊波勝之教諭=那覇市の那覇文化芸術劇場なはーと

 【那覇】ローカル・マニフェスト推進連盟と全国若手市議会議員の会が主催する「地方議会研修会in沖縄」がこのほど、那覇文化芸術劇場なはーとで開かれた。研修会では、那覇市の条例案作りの授業を行った仲井真中学校の伊波勝之教諭が講演し、子どもたちの政治参加に関する取り組みについて語った。

 同校は昨年3月、中学3年の授業で、条例案作りを実践した。制服を自由に選択できる条例案の制定などを市議会に陳情し、実際に採択された。

 伊波教諭は、自分たちの住む街の問題や課題を多面的、多角的に捉え、考察、構想、表現できる授業を実践しようと条例案作りの授業に取り組んだ。授業では、地方自治の役割などを生徒に教えたほか、同中出身の前泊美紀市議から議員の仕事について講話を聞き、条例作りが行われた。

 生徒たちが考えた条例案では、制服を自由に選択できる条例案のほか、沖縄のきれいな海を守るための「海の声が聞きたくて条例」や、障がいのある子どもたちと触れ合う時間を学校で設ける「ハッピーチルドレン条例」などがあった。

 伊波教諭は条例作りを通して、「生徒自身、政治を身近に感じることで、未来の担い手となることに気づかせることができ、主体的に参加しようとする態度を養うことができた」などと語った。