玉城デニー知事不適切発言の対応まとまらず 県議会各会派代表者会


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沖縄県議会

 玉城デニー知事が県の有識者会議で「(ウクライナ大統領の)ゼレンスキーです」と発言した問題で、県議会は30日、各会派代表者会を開いて取り扱いを協議した。各会派から議会としての謝罪や、知事への抗議などを求める意見が出たが、方針はまとまらなかった。今後、改めて各会派で対応を協議し、再度代表者会を開く方針という。

 会議で野党の沖縄・自民の島袋大氏は知事の発言について、県議会がロシアのウクライナ侵攻への非難決議を全会一致で可決した経緯にも触れ「恥ずかしいことで、県議会としてもわびる必要を考えなければいけない」と議論を提起した。

 与党側は与党4会派で知事に申し入れ「軽率な発言」と指摘したことを説明した。他方、議会としての発言への謝罪についておきなわ南風の平良昭一氏は「行政の長と議会は別だ。(発言は)6月議会で議論すべきだ」と述べた。

 中立の公明の上原章氏は「議会として知事に注意・抗議すべきだ」と指摘した。 (塚崎昇平)