【動画あり】嘉手納基地に外来機29機 飛来常態化、騒音さらに


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米軍嘉手納基地へ飛来したヒッカム空軍基地所属のF22Aラプターステルス戦闘機=1日午後5時17分(又吉康秀撮影)

 沖縄県の米軍嘉手納基地に1日、外来機が22機飛来した。正午頃に青森県三沢基地所属のF16戦闘機10機、さらに午後2時~同5時頃、米国ハワイ州ヒッカム空軍基地所属のF22Aラプターステルス戦闘機12機も飛来した。5月29日~30日にも飛来が相次ぎ、嘉手納基地では1日現在、29機の外来機が確認された。 

 周辺への騒音被害の増大が懸念される。

 29日には米海軍原子力空母ロナルド・レーガン艦載機のFA18Eスーパーホーネットが、沖縄近海の海上に外部燃料タンクを投棄するなど、関係自治体などでは外来機の騒音や事故に対する懸念が高まっている。

 嘉手納基地に隣接する北谷町によると同日飛来前に、沖縄防衛局から「数日中に『第5世代戦闘機』が嘉手納基地に一時的に飛来する予定」との通知があった。第5世代戦闘機はF22Aラプターを指すとみられる。

 通知は「日本を防衛し、自由で開かれたインド太平洋を確保するための任務を遂行する」とし、米軍は飛来に伴い「全てのパイロットに対して、住民への影響を可能な限り少なくするためにブリーフィング(説明)を実施する」と記されている。

 嘉手納町の資料によると嘉手納基地にはF15戦闘機など約100機(2015年)が常駐する。

 外来機飛来は常態化しており、29日にFA18スーパーホーネットとEA18Gグラウラー計8機、30日にはFA18スーパーホーネット7機と空母艦載輸送機C2Aグレイハウンド2機が飛来していた。

 F22Aラプターの飛来を受け、沖縄市、嘉手納町、北谷町でつくる嘉手納飛行場に関する三市町連絡協議会(会長・渡久地政志北谷町長)は3日、幹事会を開き今後の対応を協議する予定だ。 (名嘉一心)