沖縄県が5月31日に公表した2021年度沖縄子ども調査報告書では、食料や衣服が買えなかったり、困窮層ほど大学進学をあきらめたりする状況が続いていることが分かった。
子どもを医療機関で受診させられなかった経験の有無を尋ねたところ、2018年の前回調査と比べ改善がみられた。医療費助成による窓口負担の無料化が奏功したとみられる。
病院や歯医者を受診できなかった経験について、18年調査では小5保護者の21.6%、中2保護者の24.4%が「あった」と回答していた。今回の21年調査では小5は3.7ポイント減の17.9%、中2は5.5ポイント減の18.9%だった。
ただ、低所得層ほど受診控えがある状況は続いている。低所得層Iに限ると、21年調査は小5で25.5%、中2で28.9%が受診させなかった経験があると回答した。
理由について、低所得層の3割が「家計が苦しかった」と回答している。