小中学生に吸水ショーツを無償提供 沖教組とろうきん、県労福協3者が開始


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無償配布制度を実施する(右から)県労働金庫の武田陽子専務理事、県教職員組合の大嶺園子女性部長、県労働者福祉基金協会就労サポートセンターの藤井春菜さん=5月31日、県教育会館

 県労働金庫と県教職員組合(沖教組)、県労働者福祉基金協会の3者は、経済的理由などで生理用品の入手が困難な「生理の貧困」問題の解消を目指し、小中学生を対象にした「沖教組 吸水サニタリーショーツ無償配布制度」を6月から開始する。

 配布するのは、洗って繰り返し使用できるユニクロの吸水サニタリーショーツ。主に経済的な理由で生理用品の購入が困難と思われる小中学生が対象で、各学校の養護教諭・スクールソーシャルワーカーが配布の要否を判断し、必要個数を申請する。ショーツは2枚1セットで、小学生133セット、中学生151セットを準備した。在庫がなくなり次第終了する。県労金による「笑顔であいたい感謝祭」の特別企画で集まった寄付金約90万円を購入に充てた。

 厚生労働省の調査によると、経済的理由などで生理用品の購入・入手に苦労した経験がある20代以下の女性は12%超。生理用品の無料配布など支援が広がる中、吸水サニタリーショーツを組み合わせることで、調達頻度や精神的・経済的負担の軽減につなげたい考え。 県労金の武田陽子専務理事は「沖教組の協力により、子どもたちに直接届けることができる。三位一体となって、今後も取り組みを進めたい」と語った。 
(吉田早希)