データサイエンス学べる学科を開設 名桜大が学部など改変


社会
この記事を書いた人 Avatar photo 慶田城 七瀬
名桜大学のキャンパス(資料写真)

 名護市の名桜大学は2023年4月から、データサイエンスを学べる学科など新たに3学科を開設する。5月30日、学内で会見を開き発表した。「国際学群」を「国際学部」に改編し、編入学生を含む入学定員は大学全体で560人増加する。

 学部学科の改編、整備について砂川昌範学長は「公立大学の存在意義は、地域における高等教育の機会提供と、地域創生に資すること。大学進学者が減少すると予想される中、入学志願者を確保しながら、地域の大学として存続するため魅力ある大学であることが必要」と説明した。地域貢献としては、県内、特に大学が立地している北部地域出身の入学受け入れ枠を拡大した。

 「国際学群国際学類」は「国際学部」となり、学類の全6種の専攻が見直された。国際文化専攻と語学教育専攻は「国際文化学科」に、経営専攻と観光産業専攻は「国際観光産業学科」として編成した。

 「国際文化学科」は地域や国内外の言語・文化を学びながら語学力を磨けるように、「国際観光産業学科」は観光政策、観光経営、観光文化・環境の3コースを設け、産官学連携のもと国際的な視野を持ちながら地域の発展に貢献できる人材育成を目指す。

 「国際学群」にあった情報システムズ専攻と診療情報管理専攻は「人間健康学部」の中に「健康情報学科」として新設。健康分野をはじめとするあらゆる分野で新たな価値やサービスの創出に貢献できるデータサイエンティストを育成する。同学科には「沖縄・北部枠推薦」を設け、20人を募集予定。そのうち7人は、北部にある高校7校から1人ずつ、指定校推薦を受け付ける。

 (嘉数陽)