シュワブゲート前で「県民大行動」が再開  新基地建設反対訴える


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辺野古新基地建設を阻止しようと抗議集会に参加した市民ら=4日、名護市のキャンプ・シュワブゲート前

 【辺野古問題取材班】辺野古新基地を造らせないオール沖縄会議は4日、沿岸で埋め立てが進む名護市辺野古のキャンプ・シュワブゲート前で抗議集会を開いた。本島全域から880人(主催者発表)が集まった。第1土曜に開く「県民大行動」として、半年ぶりの再開。参加者らは国に対し埋め立て中止を求めた。

 糸数慶子共同代表が「政府は沖縄の民意を明らかに切り捨てている」と抗議。玉城デニー知事はメッセージを寄せ、新基地建設の阻止と米軍普天間飛行場の危険性除去へ市民と共に行動していく姿勢を示した。

 安和桟橋(名護市)と塩川港(本部町)で埋め立てに使う土砂の搬出を止める試みが6日から3日間の予定で行われる。

 集会にうるま市から参加した自営業の男性(67)は「来週も土砂搬出阻止の行動に参加し、県民は埋め立て中止をあきらめていないことを政府に伝え続けたい」と話した。

 環境学が専門の桜井国俊沖縄大名誉教授は「軍事基地と政府のアメとムチが環境を破壊する。軍事費の拡大によって、沖縄は再び戦場になる」と述べ、工事中止を訴えた。 (増田健太)