ヘリパッド建設反対、諦めない 高江座り込み15年で報告集会


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
米軍北部訓練場の閉鎖を目指した座り込みの継続を誓ってガンバロー三唱する参加者=5日、東村農民研修施設

 【東】東村と国頭村にまたがる米軍北部訓練場でのヘリコプター発着場(ヘリパッド)建設に反対を続けている「ヘリパッドいらない住民の会」は5日、東村農民研修施設で高江座り込み15周年報告集会を開いた。約170人が参加した。高江機動隊派遣訴訟の各原告団が現状を報告し、座り込み継続を誓ってガンバロー三唱した真。

 訴訟は同訓練場ヘリパッド建設工事警備に機動隊を派遣したのは違法として東京、福岡、愛知、沖縄の住民が各県に対し機動隊員の給与返還などを警察に請求するよう各県に求めている。

 愛知の原告団は名古屋高裁が昨年10月、派遣決定の手続きに違法性があったとして一審判決を覆し愛知県に約110万円の請求を命じた逆転勝訴判決を報告。「沖縄の基地問題は愛知に住む私たちの暮らしの問題でもある」と述べ、上告審に向けた署名活動を報告した。

 世界自然遺産に登録されたやんばるの森について、ジュゴン保護キャンペーンセンターの吉川秀樹さんが北部訓練場を巡る問題を指摘。市民による「真の世界遺産」実現の取り組みを報告した。
 (岩切美穂)