FC琉球、最下位転落…術中にはまり、後半で大崩れ 山形に0ー4で完敗


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 サッカー明治安田J2第20節は5日、FC琉球はNDソフトスタジアム山形でモンテディオ山形と対戦し0―4で完敗した。前半12分に失点。守りを固める山形に対し、攻勢を掛けたが得点できず折り返した。後半は攻撃時にカウンターを受ける場面が多く、立て続けに3失点した。通算成績は3勝11敗6分けで勝ち点15のまま。順位は最下位の22位に転落した。

 次戦は11日、沖縄市のタピック県総ひやごんスタジアムでV・ファーレン長崎と対戦する。

 FC琉球は山形の術中にはまり、後半3失点と大きく崩れた。前半に先制点を奪った山形はすぐさま守備重視の布陣にして、攻め急ぐことなくボールを回した。琉球は左の大本祐槻を起点に攻勢に出たが、中央を堅くふさがれ、最後までゴールネットを揺らすことができなかった。

 後半、攻めに比重を置かざるを得ない琉球に対し、山形は選手の間を通すパスでつなぎ、好機を広げた。2、3点目は右からのクロスを頭で押し込まれた。守備の人数では数的優位だったがマークが甘く隙を突かれた。さらに攻め立てる琉球は何度もカウンターを食らい、4点目は一気にボールを持ち込まれ得点を許した。

 明るい材料に乏しく、試練が続く。清武功暉と池田廉がイエローカードの累積で次戦は出場停止となる。草野侑己、武沢一翔などけが人が相次ぎ、人繰りが厳しい中で追い打ちを掛ける形となった。

 次節でシーズン42試合の折り返しとなる。中野克哉は勝利した5月の栃木戦で「勝利こそ、チームが良くなる材料」と言い切った。浮上のきっかけをつかむため、苦しい今こそチームが一つにまとまることができるか試されている。
 (大城三太)


(1)NDスタ

山形 8勝6分け4敗(30)
4―0(1―0,3―0)
琉球 3勝6分け11敗(15)

▽得点者 【山】 加藤(4)アウベス(4)野田(1)鈴木(1)
▽観客 5849人

責任感じている

 喜名哲裕監督(琉球)の話 すごく責任を感じている。前半に失点をしたがそこまで悪い印象はない。全体を通して守備の強度に緩さが出た。球際の強さ、ミスへのカバリングなどが足りなかった。現実を受け止め、現状を見詰めて次のホーム戦に備えたい。