「県民の思いないがしろ」知事、オスプレイの那覇軍港着陸でコメント 


この記事を書いた人 Avatar photo 仲井間 郁江
玉城デニー知事(資料写真)

 米軍垂直離着陸輸送機オスプレイ3機が那覇港湾施設(那覇軍港)に着陸した問題を巡り、玉城デニー知事は7日、「事前連絡もなしに同施設にオスプレイが飛来したことは、県民の思いを蔑(ないがし)ろにするもので、甚だ遺憾だ」と抗議するコメントを発表した。

 日米両政府に対し、沖縄の日本復帰時に在沖米軍基地の使用主目的を定めた「5・15メモ」を厳格に運用し、離着陸を一切しないよう求める考えを強調した。

 コメントで、玉城知事は「市街地に位置し、多くの民間機が離着陸する那覇空港に近接する那覇港湾施設で、復帰後50年間行われてこなかった、このような運用が行われることは断じて容認できない」と指摘した。

 県は、昨年11月、今年2月にオスプレイなどが那覇軍港に離着陸した際、今後は同施設で離着陸をしないこと、政府の責任で自治体へ速やかに情報を提供することなどを求めていた。