小学生空手家3人が快挙、世界大会へ 県大会優勝~3位入賞で豊見城市長に報告


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 【豊見城】豊見城市から世界へ―。市翁長の空手武道剛柔流仲本塾(仲本雄一塾長)に通う小さな空手家3人が快挙を成し遂げた。5月の県大会で大城清和(しんわ)さん(6)=豊見城小1年=が形と組手でダブル優勝、与那原瑠唯さん(11)=上田小6年=が組手で準優勝した。同月の沖縄空手世界大会県予選では村川稜典(りょうすけ)さん(7)=上田小1年=が形で3位入賞を果たした。3人はそれぞれ8月の全国、世界大会に県代表として挑む。

8月の空手大会に向け意気込む村川稜典さん(左から3人目)、大城清和さん(同4人目)、与那原瑠唯さん(同5人目)、仲本雄一塾長(同2人目)ら=2日、豊見城市役所

 3人は大会が近づくと週5回、稽古で汗を流した。「ゲキサイ第一」を得意な形に持つ大城さんは2冠を「狙っていた」と王者らしく堂々と振り返った。東京で開かれる全国大会でも優勝を狙う。

 中段突きに自信を持つ与那原さんは「決勝で勝てず悔しかった。初の全国大会では緊張せず、1勝を目指す」と意気込んだ。

 「サイファー」を得意の形とする村川さんは「(3位は)悔しかったけど、負けてもまた頑張ればいい。次は気合を出していく」と話し、県予選での悔し涙を県内で開催する世界大会ではうれし涙に変える。

 3人は2日、豊見城市役所に山川仁市長と瀬長盛光教育長を訪ね、緊張した様子で成績報告と今後の意気込みを語った。

 大城さんと村川さんは形も披露した。

 山川市長は「すごいね、かっこいい」とたたえ、瀬長教育長は「チャンピオンになってね」と激励した。3人は8月に向け、さらなる鍛錬を積み重ねていく。

(照屋大哲)