米軍普天間飛行場から人体に有害とされる有機フッ素化合物(PFAS)汚染水が流出した恐れがある件で、宜野湾ちゅら水会(宮城優代表)は10日、宜野湾市立の普天間第二、はごろもの両小学校の土壌を調査するよう県環境部環境保全課に求めた。
同会によると第二小では、飛行場から流出した水が運動場に流入していたことを市が認めているという。はごろも小では、第二小の施設工事で出た残土が搬入されたという。
要請には第二小児童の保護者、具志堅美乃(よしの)さん(44)と与那城千恵美さん(49)も同席した。
2人は第二小の卒業生で、低学年の時に飛行場から延びる学校近くの水路に泡が流れているのを何度も見たという。
要請に対応した環境保全課の渡口輝(あきら)課長は、県はPFASの土壌基準値、測定方法を定めるよう求めているが、国が定めていないことを説明。現段階で調査しても測定方法が正しいのか、測定値が安全なのか評価できないことを理由に「調査はできない」と答えた。
(安里周悟)