【玉城氏会見要旨】幸福が実感できる沖縄を目指す


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
記者の質問に答える玉城デニー氏=11日午後3時31分、那覇市のロワジールホテル那覇(ジャン松元撮影)

 2018年10月に県知事に就任してからあっという間に3年余りがたった。首里城火災や豚熱、新型コロナウイルス、大量の軽石漂流といった災害級の対応に迫られながらも、県民の暮らしを支え、県政発展のために奮闘、努力する県庁職員とともに東奔西走してきた日々だった。これからも命と暮らしを支える政策を重点的に進める。

 観光関連産業が基盤の県内経済の状況も極めて深刻だ。一日も早い感染症の収束に重ねて、県内経済の循環を引き出す取り組みを確実に進めなければならない。

 県民は誰もが平和で、誇りある豊かな沖縄を心から願っている。米軍基地問題の中で特に普天間基地の一日も早い危険性除去は最大級の課題だ。機能を新たに加えて建設する辺野古新基地は断固として認められない。

 平和を維持することは決して抑止力に頼ることだけではない。最も大切なことは対話による信頼の構築だ。対話こそ民主主義を実践するための必要な手段であり、子どもでも大人でも、誰もができる一番確実な方法だ。

 誰もが輝き尊重され、希望のうちに喜びを見つけることが当たり前に実現する島、幸福が真に実感できる沖縄を目指す。新時代沖縄のさらに先へ。誰一人取り残さない、すべてが県民のために、知事として、あらゆる課題の解決に挑戦し、ぶれず、ひた向きに県民の暮らしと笑顔と、県政発展のため、全身全霊で取り組んでいくことをここに誓い、出馬表明とする。