【玉城氏一問一答】辺野古移設は早期の危険除去につながらず 沖縄知事選・再選出馬会見


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出馬会見をする玉城デニー氏(左から3人目)=11日、那覇市のロワジールホテル那覇

 出馬表明会見や会見後の取材での、玉城デニー氏と報道各社とのやりとりは次の通り。

―辺野古新基地阻止への諦めムードがあるとの指摘がある。

 「県民投票では反対が72%に上った。辺野古移設が何年で終わるか政府でも証明できない。普天間基地の一日も早い危険性除去には全くつながらないということだ。そのことを県民にしっかりと説明すれば、県民は納得し、支援いただけると確信している」

―国と県の関係を不安視する声もある。

 「決して険悪な状況ではない。新21世紀沖縄ビジョンも閣議決定した。岸田文雄首相も国家戦略として沖縄振興に取り組むとしている。新基地建設を巡って対話の糸口が見い出せないというのは確かにあるが、対話を閉ざしているわけではないと思う。問題解決を信頼関係をつくって進めたい」

―前回知事選と同じ顔ぶれとなった。

 「顔ぶれが同じでも、争点に何が挙がるか、選挙戦の間にどういう事象が起こるかも分からない。今回は玉城デニーがどういう沖縄の方向性を示していくかを訴えていけるか、訴えが届くかに尽きると思う」

―復帰50年で迎える知事選となる。

 「沖縄の将来をどう描いていくかを訴える点で、50年で語る論争、政策というのは非常に大きい意味があると思う」