柔道、小橋川73キロ級初制覇 成年男子 崎山も90キロ級初V 県体重別選手権


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成年男子73キロ級決勝 投げ技を仕掛ける小橋川元輝(左)=12日、県立武道館(喜瀬守昭撮影)

 柔道の県体重別選手権大会兼成年男子の国体選考会は12日、県立武道館第3錬成道場で行われ、成年男子60キロ級リーグ戦は新垣伸(フリー)が2戦全勝で優勝した。同73キロ級決勝は小橋川元輝(沖縄刑務所)、同90キロ級は崎山寛至(沖縄尚学非常勤)、同90キロ超級は崎原永佑(県警)、同無差別級は平良賢人(沖尚職)がそれぞれ頂点に立った。優勝者は10月の「いちご一会とちぎ国体」(栃木県)への派遣が決まった。

 粘り強い柔道で小橋川元輝(沖縄刑務所)が成年男子73キロ級を制し、大会初優勝を飾った。「とてもきつかった。素直にうれしい」。終始攻められ続けたが、少ない好機を捉え、国体出場をつかみ取った。

 同じ沖縄刑務所の久手堅太河との決勝戦。相手の足技に合わせて体をひねって投げを打った。両者同時に畳に倒れ込む。ビデオ判定の結果、小橋川の内股すかしが決まり技あり。「ぎりぎりないかなと思っていた。よく入ってくれた」。そのまま逃げ切り優勢勝ちを収めた。

 延長にもつれた準決勝で体力を大きく削られていた。思うように攻められず「ワンチャンスしかない」と狙い続けた返し技で窮地をしのいだ。しかしその後は「逃げに回ってしまった」と首を振った。

 本国体では「代表として仕事ができるようにしたい」と開幕までに課題を見つめ直す。
 (謝花史哲)