浦添市長、資産報告書に記載漏れ「修正する方向」市議会で答弁


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浦添市役所

 【浦添】松本哲治浦添市長が昨年4月に市の条例に基づき公開した資産等報告書で、記載漏れがあったことが16日、判明した。「まつもとてつじ後援会」に対して貸付金があったが、報告書ではゼロとなっていた。同日、市議会一般質問で又吉健太郎氏が指摘した。松本氏は「選挙の時に後援会に貸し付けた金を資産報告書でも報告しなければならないということについて思いが至らなかった。悪意があったわけではない。修正する方向で検討したい」と答弁した。記載漏れおよび貸付金の総額は不明という。

 沖縄県選挙管理委員会が公開している後援会の2020年政治資金収支報告書には、松本氏から800万円の借入金があると記載されている。さらに、松本氏への返済金として500万円を計上している。19年の収支報告書には借入金1300万円、返済金500万円と記載されている。

 後援会への貸付金について、松本氏は本紙取材に「選挙のたびに2千万円ほどを貸し付けて、1年ごとに500万円返済してもらっていた。直近の収支報告書などを確認したい」と述べた。

 21年の収支報告書は今年11月に公開される予定。
 (吉田健一)