糸満、投手戦制す 好機逃さず3回に逆転 北山に2-1 夏季高校野球沖縄大会


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 第104回全国高校野球選手権沖縄大会の第3日は20日、雨天順延となった1回戦1試合を行い、糸満が2―1で北山との競り合いを制した。大会第4日は23日、沖縄セルラースタジアム那覇などで1回戦7試合を行う。


 糸満が少ない好機を得点につなげ、逆転で初戦を突破した。北山に1点を先制された直後の三回裏。1死一塁で2番仲座照瑛が初球をはじき返すと、打球は右翼を超えて適時三塁打に。さらに内野ゴロで果敢に本塁に突っ込み、試合をひっくり返した。眞玉橋元博監督は「この一勝は大きい。よくやってくれた」と選手たちの成長と奮闘を絶賛した。
 

糸満―北山 3回1死一塁の好機に同点適時三塁打を放ちガッツポーズする糸満の仲座照瑛=20日、タピックスタジアム名護(喜瀬守昭撮影)

 北山のエース知念夢翔は140キロ前後の直球と切れのあるカーブを操り、打ち崩すのが容易ではないと分かっていた。対戦が決まるとマシンを使い、速球とカーブへの対策を強化した。殊勲打の仲座は「1打席目で外角に来ていた。それを張っていた」と練習の成果を発揮した。積極的な走塁も見せて勝利を引き寄せた。

 先発の川満真は、毎回のように走者を背負いながらも、大城朔太郎主将の好リードで粘投した。味方の援護もあり、打たせて取る投球で最後までマウンドを守った。

 大城は「練習してきた成果が出せたと思う」と勝因を挙げた。チームが掲げるテーマは一戦必勝。次戦も目の前の試合に全力で立ち向かう。

(謝花史哲)