「GoToイート」再開へ 県行動制限解除 飲食業界、歓迎の声


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 玉城デニー知事は22日、感染防止対策認証店の利用を条件に「4人以下2時間以内」の行動制限を24日から解除する方針を発表した。方針を受け、飲食店の支援策「GoToイート」で、店内飲食も対象としたプレミアム食事券の販売が7月から再開する見通しとなった。制限解除に飲食業界からは歓迎の声が相次いでいる。

 「GoToイート キャンペーンおきなわ」事務局によると、食事券は今年1月末に販売を停止した。停止前に販売した食事券も、以降の期間はテークアウトやデリバリーでの利用に限られていた。

 行動制限の解除に伴い、7月1日から従来通り25%のプレミアム付き食事券を紙と電子の2種類で販売する。期限は7月末の利用分までだが、予算総額60億円のうち24億円の執行にとどまっていることから、同事務局は8月末までの利用延長を国に求めることにしている。

 県内で居酒屋12店舗を展開する「ちぬまんグループ」の与那和正専務は「認証店として感染防止対策を徹底してきた。我慢の連続だった分、やっとという思いだ」と制限解除を喜ぶ。

 客の大半を観光客が占め、夏場は特に家族連れの個人旅行者でにぎわうかき入れ時になるため、「県にはGoToイートの再開も含めて積極的な外食の推進と、安心安全な沖縄観光をPRしてほしい」と要望した。

 県飲食業生活衛生同業組合の鈴木洋一理事長は「大型連休の効果もあって、コロナ禍前から8割程度まで回復している店もある。店として感染対策の徹底は当然だ。そうした取り組みの上でさらなる回復へ県の方針は評価したい」と語った。 (小波津智也まとめ)