FC琉球の監督に就任!フェルナンデス氏が目指すサッカーとは


社会
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
勝利に向け意気込むFC琉球のナチョ・フェルナンデス監督(中央)、倉林啓士郎社長(左)、廣﨑圭副社長兼スポーツダイレクター=22日、那覇市の県体協スポーツ会館

 サッカーJ2のFC琉球は22日、那覇市の県体協スポーツ会館でスペイン出身のナチョ・フェルナンデス新監督の就任記者会見を開いた。26日に行われる対町田ゼルビアのホーム戦から指揮を執る。任期は今季いっぱい。廣﨑圭副社長兼スポーツダイレクターは昨季、当時監督だった樋口靖洋氏の後任候補に挙がり、コンタクトを取っていたことを明かした。FC琉球は第22節までを消化し、3勝13敗6分けの勝ち点15、順位は最下位22位と低迷している。喜名監督解任後も2連敗を喫している。

 フェルナンデス監督は今季、スペインのバレンシアCFのヘッドコーチを務め、2019~2021まではアトレチコ・マドリッドBの監督も務めた。日本で指揮を執るのは初めて。20日に沖縄入りし、22日からチームの練習に合流した。選手について「雰囲気や気迫など好意的に捉えている」と第一印象を語り、「守備で失点を減らすこと。早急に改善していきたい」と述べた。通訳を介して記者の質問に答えた。

 倉林啓士郎社長は「チームは苦境に立たされているがあきらめていないし、上(の順位)にいけると信じている。喜名哲裕監督を交代することになったが、アカデミーの育成体制など喜名氏なしではなし得なかった。この場を借りて感謝する」と述べた。
 (大城三太)


<一問一答>守備の改善点 早急に解決

 ナチョ・フェルナンデス監督の一問一答は次の通り。

   ◇    ◇

 ―チームの印象は。

 練習を初めて見て、雰囲気や選手の気迫など好意的に捉えている。(試合映像を見て)攻撃能力はリーグ中位チームよりも上だと感じた。5、6人ほど能力が高くて重要な選手がいるが名前を出すことはしない。一つのチームとして全員で成長していきたい。

 ―琉球に足りないのは。

 攻撃陣を含め、全体を通し守備で改善点がある。失点がどの部分からきているかを考え、減らすように早急に解決したい。試合の最後の時間の使い方、終わらせ方も改善すべきだ。小さな部分での気の緩みから勝利を逃している。

 ―目指すサッカーは。

 攻守両方のバランスを取りながら、試合の展開によってはカウンターを狙うなど戦い方も変わってくる。ハードワークして勝ち点を取りながら、本来いるべき順位へもっていく。