地域の味 音楽に彩り 17日、今帰仁城跡ミュージックフェス


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 【今帰仁】世界的ジャズミュージシャン坂田明氏らが出演する17日の今帰仁城跡世界遺産ミュージックフェスティバル(同実行委員会主催、琉球新報社、合同会社Verdure共催)に向け、村内の飲食店は地元で採れた新鮮な食材を盛り込んだ特製プレートやデザートの準備を進めている。

今帰仁村産をたっぷり使った料理や特産品を紹介する「そーれ」関係者=8日、「今帰仁の駅」
絶景を前にプレートやあぶりずしをPRするレストラン関係者ら=7日、今帰仁村の「橋の駅リカリカワルミ」

 今帰仁の駅そーれからは、クヮンソウの花びらやつぼみをふんだんに詰め込んだ「クヮンソウ弁当」のほか、ドラゴンフルーツやマンゴーのスムージー、昔ながらの手ひねりで作られたサーターアンダギーを販売する。お茶やハチミツなど村特産品コーナーも設ける。
 同社の鈴木江美子社長(57)は「素材の味を十分に生かすため、下ごしらえや調味料にもこだわった」と話す。メニューを考案し、厨房に立つのは平均年齢65歳以上という若々しい“おばあ”たち。“てぃーあんだー”で愛情のこもった料理は健康にもいいと評判だ。
 橋の駅リカリカワルミ内のレストランは村内で育てている小那覇牛をメーンにした料理を提供する。軟らかくさっぱりした脂が特徴の小那覇牛は、この日限定で味わえるあぶりずしと、同じく村内で生産されるキノコとの炒め物を販売する。レストラン人気のジューシーおにぎりも屋台に並ぶ予定だ。責任者の宮城慶彦さん(34)は「音楽を聴きながら味わってほしい」と笑顔で話した。
 イベントは17日午後4時~7時で、今帰仁城跡内外郭特設ステージで行われる。前売り券は5千円(城跡入園料込み)。問い合わせは琉球新報社営業局(電話)098(865)5200。