本土で人気のテンヤ釣り。テンヤ釣りは千葉県外房が発祥とされ主にマダイを釣るための釣り方で、江戸時代から受け継がれる伝統的な手法だ。沖縄ではムルーやハンゴーミーバイなどの小物から、シルイユーやアカジンなどの高級魚、20キロを超えるアーラミーバイやロウニンアジまで釣れてしまうからたまらない。
本土に比べ大型の魚がヒットするので、沖縄ではラインはPE2号にリーダーがフロロカーボンの8~12号が基準。本土のテンヤ仕掛けよりラインやテンヤをパワーアップし、大物とのパワーファイトができる釣りとして、近年人気急上昇中だ。
16日、釣りクラブOPA!のパワーテンヤ釣りに同行取材した。午前7時に運天原漁港を釣り船バディで出船。約2時間半で伊平屋沖の水深50~90メートルのポイントに到着。餌はカツオやマグロのハラゴー、芝エビなどを付け仕掛けを下ろした。
この日の伊平屋沖は上層と下層の潮の流れが違う2枚潮で、おもりが海底に着いたか分かりにくい。魚の活性も低く、普段ならすぐ釣れるムルーでさえ、ポツリポツリとしか釣れない状況。船は釣れるポイントを探して移動を繰り返し、伊平屋島を一周して、2~3キロのシルイユーや、アカジン、オーマチなどを釣り上げ、まずまずの釣果に恵まれた。バディ(電話)090(4778)9886(与那城守幸船長)。
(おきなわ釣り王国社・仲栄真修)