宮古総・工の連合チームなど2回戦進出 夏季高校野球沖縄大会


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宮古総実・宮古工―南部農林 六回1死三塁、適時打を放ち敵失の隙に三塁まで進む宮古工の新城侑汰=23日、那覇市の沖縄セルラースタジアム那覇(金良孝矢撮影)

 第104回全国高校野球選手権沖縄大会の第4日は23日、1回戦7試合を行った。宮古総実・宮古工の連合チームは7―0の七回コールドで南部農林に勝利した。那覇国際は美来工科に7―6でサヨナラ勝ちした。小禄は16―0で八重山商工を五回コールドで退けた。知念は7―4で沖縄カトリックに勝った。豊見城は13―0の五回コールドで那覇工を下した。開邦・真和志・辺土名・浦添工連合チームは陽明に14―6の七回コールドで勝利。首里は7―0の七回コールドで中部農林に勝った。25日は1回戦の残り7試合を行う。

機動力駆使し振り切る

 六回1死三塁の場面で適時打を放ち、敵失の間に三塁まで進んだ宮古総実・宮古工の新城侑汰は、好機を見逃さなかった。捕逸が出た場面で、打席の宮國愛生は「止まれ」の意志を示したが、「行ける」と判断し一気に本塁を陥れた。この日、チームは7盗塁を決めるなど、足を使って南部農林を振り切った。
 普段は機動力を生かすチームではないが、赤堂秀馬監督は「隙があれば狙っていけ」と指示した。先頭打者の知念晃乃介や2番の砂川駿弥らが積極的に盗塁を決め、チームを勢いづけた。赤堂監督は「(選手が)動いてくれてよかった」とねぎらった。
 投打もかみ合った。先発したエース與那覇颯太が7回を一人で投げ、被安打4の無失点に抑えた。「ストライク先行ではなく球数も多くて、内容はよくなかった」と反省を口にするが、11奪三振の快投だった。チームは守備からリズムをつくり、要所で打線がつながってコールド勝ちした。
 2回戦で敗退した春季大会は八重山商工も含めた連合チームだったが、今大会から宮古の2校となった。普段の練習は十分にできてるという。次戦は春季大会準優勝の沖縄尚学とぶつかる。3安打3打点の活躍だった新城は「次戦も打線をつなぎ、投手を中心にもり立ててて倒したい」と気を吐く決意だ。(金良孝矢)

成果は出せた

 ●南部農林 連合チームだった春から単独出場を果たした豊里怜央主将 チームの特徴は元気と声の大きさ。人数は少ないが、みんなで声を出して練習の成果は出せた。後輩たちはいつも通り元気と声を出して、来年の夏までに1回戦突破をしてほしい。