家事や家族の介護などを担う18歳未満の「ヤングケアラー」の実態把握を進める沖縄県は、小学5年から高校3年の児童生徒を対象にした調査を9月に実施する。2月に公表された学級担任対象の調査結果では、ヤングケアラーと思われる子どもが少なくとも1088人いることが明らかになっている。24日の県議会代表質問で、子ども生活福祉部の宮平道子部長が金城勉氏(公明)に答弁した。
県青少年・子ども家庭課によると調査はインターネットによるウェブ回答を想定しており、同課は県教育委員会などと実施環境を調整している。質問内容は、2020年以降に国が実施した調査を基にする。宮平部長は「人数や状況などを把握した上で、関係部局と連携して支援につなげたい」と述べた。
(嘉陽拓也)