水泳、髙良(那覇西高)が男子200バタフライ県新で優勝 「滑るような泳ぎができた」新たな境地に 国体県予選


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 水泳の第74回県民体育大会兼第77回国民体育大会県予選会第1日が25日、奥武山水泳プールで行われた。男子200メートルバタフライの髙良悠(那覇西3年)が予選、決勝ともに県新記録で優勝した。ベストは予選の2分2秒67。女子200メートル平泳ぎの松浦優美奈(早稲田大4年)は2分33秒26で自身が持つ県記録を更新し制した。女子800メートルフリーリレーの具志川SS(兼城乙華、徳門慧、平梨央、徳門有)は8分52秒26で県新記録を樹立した。


力泳 自己記録3秒短縮 「滑るよう」新たな境地に

 男子200メートルバタフライの髙良悠(那覇西)が会心の泳ぎで県新記録をたたきだした。予選、決勝ともに2分2秒台。自身の今シーズンベストを3秒以上縮める力泳だった。予選の後、「いつもは水の抵抗を感じながら泳いでいるが、今日は水に乗っかって滑るような泳ぎができた」といつもと違う感覚をつかみ、新たな境地に達した。
 

男子200メートルバタフライ決勝 県新記録を樹立して優勝した那覇西の高良悠=25日、那覇市の奥武山水泳プール(ジャン松元撮影)

 ゴール後は「気持ちいいー」と歓喜の雄たけびを上げた。「大事な大会でいつも結果が出せなかった。高校最後の年だし、大学でも競技を続けるつもりなので、親やこれまで指導を受けたコーチにもいい結果を届けたかった」と闘志を胸に秘め、大会に臨んだ。

 いつもは後半に腰が沈み、タイムの足かせとなっていた。これを県総体からの課題として、努力を積み重ねてきた。「今日は腰が沈んだりぶれたりすることなく、きれいに泳げた。タイムを見て自分でもびっくりした」と努力が結実した。決勝もほぼ同タイムを出し「1日に2度もいい記録が出せて自信につながった」と充実感を漂わせた。

 次は7月の全九州体育大会に照準を定める。「きっちり2分4秒台を出して全国切符をつかみにいく」と決意を込めた。

(大城三太)