水泳、大見(中京大)男子100バタフライで県新 「更新できて当たり前」自らに厳しく 国体県予選


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 水泳の第74回県民体育大会兼第77回国民体育大会県予選会最終日は26日、奥武山水泳プールで行われ、男子100メートルバタフライの大見碧士(中京大)が自から打ち立てた県記録を塗り替える55秒03で優勝した。女子100メートル平泳ぎの松浦優美奈(早大)は1分12秒51の県新で制し、50メートルも優勝で3冠を達成した。男子100メートル自由形決勝は大城渉星(那覇高)が52秒26で優勝、佐和田歩夢(Nb沖縄)が52秒48で2位に入り、それぞれ県高校記録を更新した。

男子バタフライ100メートル決勝 約4年ぶりに自ら樹立した県記録を更新する55秒03で優勝を決めた大見碧士=26日、那覇市の奥武山水泳プール

「更新当たり前」自らに厳しく

 中学3年の時に男子100メートルバタフライで県記録を樹立した大見碧士が、約4年でさらに力を伸ばし、周囲の期待通りに記録を塗り替えた。今春から中京大に進学。日本選手権決勝の舞台を目標とする。「更新はできて当たり前。2秒近くは縮めるつもりだった。満足はいかない」と自らに厳しかった。

大見 碧士

 幼少期から競技を始め、バタフライ種目で伸びしろを見いだし小学4年から専門にしてきた。それから「運よく記録が出ていた」と思っていた中で、中学2年の時に全国優勝を果たした。これをきっかけに自身の可能性を追求すべく、強豪日大豊山高への進学を決めた。

 小学生の頃に負けが続き、米国のトップスイマー、マイケル・フェルプスの動画を見まくりドルフィンキックを身につけた。結果、初速が全国でもトップ水準になり、高校だけでなく中京大進学に当たっても声を掛けてもらった。

 高校進学後は自己ベストを着実に更新し続けてきた。けがに苦しむ時期もあったが「ポテンシャルはある」と自らを信じる。短水路が得意だったが、日本選手権は長水路が中心。「今後は長水路で力を発揮できるように鍛えたい」とさらなる飛躍を誓った。
 (謝花史哲)