沖縄県平和祈念資料館友の会は25日、平和学習フィールドワークを開いた。「繁多川の戦跡を巡る」がテーマで、延べ90人が参加した。軍官民が利用した壕があったため繁多川を選んだ。
電信隊防空壕群や、自然洞窟と一部人工的に構築された新壕(ミーゴウ)、電信36連隊が使用したという炊事場跡などを巡った。参加した女性(52)は「知らなかったことがたくさんあった。もっと勉強しなければならないと感じた」と話した。友の会の仲村真事務局長(66)は「若い人たちにも語り継いでいかなければならないことがたくさんある」と平和学習の大切さを訴えた。
同会は地元の人にもあまり知られていない戦跡を紹介することを目的としている。5月22日には首里城周辺の戦跡壕を巡るフィールドワークも開催した。今後も平和学習を目的としたフィールドワークを実施する予定。
(與那覇智早)