ウクライナからの避難民家族に住居費を補助 うるま市、沖縄県内の市町村で初


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住宅費補助の交付式に参加したうるま市の中村正人市長(中央)とウクライナから避難したコマハ・ルドミラさん(右)ら家族=28日、うるま市役所

 【うるま】沖縄県うるま市は28日、ロシアによる侵攻が続くウクライナから市に避難したウクライナ人の住居費を補助すると発表した。同日、市役所で決定通知書の交付式が開かれた。県内の市町村が住居費を補助する例は初。避難民が抱える事情などを考慮して、市が独自に交付要綱を作成した。市の予備費から捻出する。

 ウクライナ人のコマハ・ルドミラさん(53)ら4人家族の住居費を補助する。避難民は銀行口座を持ちづらく、不動産業者との契約に制約が生じやすいことから、グレイス・ジョイキッズガーデンの宮平満代表理事が身元保証人となった。

 市が宮平さんに月5万円、1年間分を送金し、コマハさん家族の家賃に充てる。

 コマハさんの娘で市内の保育園で働くツビリューク・ナディーヤさん(33)は「受け入れてくださって感謝している。言葉や文化の壁を一つ一つ乗り越えていきたい」と話した。
 (古川峻)