映画で組踊の新規ファン1万人獲得へ 監督の宮平さんら、クラウドファンディングYUIMAで宣伝に協力募る 目標額310万円


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クラウドファンディングへの協力を呼び掛ける宮平貴子監督(中央)と出演者の田口博章(右)と高井賢太郎=6月22日、那覇市の県庁記者クラブ

 映画「シネマ組踊 孝行の巻」(宮平貴子監督)を通じて、組踊の新たなファン1万人獲得を目指すクラウドファンディング(CF)が20日、琉球新報のCFサイト「YUIMA(ユイマ)」で始まった。CFは7月27日までで、目標金額は310万円。映画は組踊の日の9月3日から桜坂劇場を皮切りに全国で上映が始まる。集まった資金は、作品の宣伝活動に使う。

クラウドファンディングYUIMA

 「シネマ組踊-」は、沖縄の伝統芸能・組踊の創始者・玉城朝薫作とされる「孝行の巻」を映像化した。組踊のせりふ「唱え」に字幕を付けるなど初心者には分かりやすく、劇場の舞台鑑賞では味わえないアングルからの映像で、組踊ファンにも新たな発見がある作品に仕上がっている。

 宮平監督は「孝行の巻は、儒教が背景にはあるが、災害に立ち向かうきょうだいの愛の物語でもあり、家族愛の話でもある。祈りよ天に届け、という今の時代にも通じるメッセージを含んでいるので多くの人に見てほしい」と話した。(藤村謙吾)

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